フローリングというのは、天然の銘木をごく薄くスライスしたもの(ツキ板)を、合板に貼りつけたものです。幅は約30cmの板ですから、表面をよく注意してみると、継ぎ目が見えるはずです。日常の掃除のとき、ぞうきんがけをするとこの継ぎ目から水が入り、やがて表面のツキ板がはがれてしまうので、なるべくやらないようにしましょう。お手入れの方法としては、ワックスを塗る方法とニスを塗る方法があります。ワックスは種類にもよりますが、4~6ヶ月に1度、ニスは3~4年に1度を目安として塗りかえてください。なお床にワックスを塗る場合は樹脂分を多く含んでいるものを塗ることをおすすめします(樹脂分の少ないものはすべりやすい)。家具用ワックスは特にすべりやすく、転倒事故の原因となりますので床には絶対に塗らないでください。家庭内でのスリップやつまずきなどによる転倒事故で毎年700人以上の方が亡くなっています。

フローリングの断面
ニス塗り、ぞうきんがけのお掃除

ワックス以外のお手入れ方法として床用ニスを塗る方法があります。きれいなツヤが出ますし、継ぎ目はニスで埋まってしまいますから、日常の手入れはぞうきんがけですますことができます。この方法なら滑る危険もありませんし、3~4年に1度二スを塗るのですから、いつまでも床をきれいに保つことができます。床用二スの塗りかえ手順については表を参照してください。なおUV塗装およびセラミック塗装のフローリングには塗れないニスもありますので注意してください。お手入れする床がUV塗装なのかセラミック塗装なのかよくわからない場合は住宅メーカーあるいは施工業者におたずねください。

床用ニス塗り替え手順