モルタル(セメントと砂を練ったもの)は収縮しながら次第に硬化していくので、どうしてもヒビ割れが起こります。発見したらなるべく早く補修しておきましょう。
充てん材を使う
ヒビ割れをなおすのにいちばん手軽な方法は屋外用充てん材を使う方法です。屋外用充てん材は、大型のチューブに入っているものと、筒型のカートリッジに入っていて、カートリッジガンにセットして使うものとがあります。補修個所がたくさんあるときはカートリッジを使うほうが、能率的に作業がすすみます。
充てん材にはたくさんの種類がありますが、耐候性のすぐれた変成シリコンといわれるタイプの充てん材が使い易いでしょう。これは充てんしたあとに塗料を塗ることもできるタイプです。ただし塗料を塗る場合は充てん後3日以内におこなってください。色は白とグレー、ベージュなどがあるので、壁の色に合わせて選んでください。
表面をならす
マイナスドライバーなどでヒビ割れを広げたあと充てんする箇所の油、サビ、ほこり、割れたモルタルなどを、きれいに取りのぞき、よく乾します。ノズルの先端をヒビ割れの大きさに合わせてカッターなどで切り落して、ヒビ割れ部分にノズルの先端を押しあて、充てん材を押し出しながら塗りつけていきます。表面の仕上げは水をつけた指先でならすかスプーンやパレットナイフで表面を押さえてならします。
こうすると充てん材は壁に密着して、ヒビ割れをしっかりふさぎます。